SRYニュース 2004
SRYニュース 2004

 

日本語能力評価テストに初挑戦






10月24日(日)研修を対象に日本語能力向上と検定試験(12月5日実施)対策として「第31回日本語学力テスト」(専門教育出版主催、韓国、中国、台湾、香港で同時実施)を太田市の山田社会保険労務士事務所3Fで実施しました。

インドネシア研修生、技能実習生たち14名が受験申込、うち2名が2級レベルに挑戦しました。 研修生、実習生は3年間受入企業様で技能技術の習得のためOJT中心に能力開発と教育訓練を受けています。

この3年間では、OJTにより指導者は「仕事の与え方」「仕事のやり取り」「正しい評価」「部下とに接触」のより研修生はもちろん指導自身も相互啓発をすすめられるものです。 業務遂行能力とともに職場の人間関係、社会人としての常識などの習得も進められます。
さらに、品質管理やISOまで職場の中で直接指導と教育をうけられるものです。

より効果をあげるためにも研修生の日本語能力は不可欠の条件です。
受入企業様からの要望もあり、定期的な日本語能力を自ら評価して学習に役立てていただければと念じています。 がんばれ研修生。



人材づくりのための脱年功型賃金から能力型賃金へ






10月7日太田市のグレースフォートにて「賃金改善セミナー」が開催されました。 主催者は、「ばんどう賃金改善研究会」(会長鯨井博・シービーエス社長)で中小企業賃金制度支援事業の一環として実施されています。

バブル崩壊に加えて長期不況は、中小企業に大きく厳しい経営改善を余儀なくしています。果敢に不振克服のために、必死の経営努力が労使一体となって展開されています。 すでに、「やる気」創出のために公正な人事考課制度へといわれ能力主義時代に入っているのです。
このことは、企業経営に「本当に必要な人材」を育成するために最も重要な課題だからこそ労使ともに最大関心事として注目されています。 脱年功賃金から能力賃金への転換が急務です。
しかし、中小企業の人事体系は高い流動性や広範囲な職務と独自性の高い経営形態を持っています。 まさに、多様性をもった労使関係に革新的な新制度の導入はまた多くの課題を乗り越えなくてはなりません。 だからこそ、労使一体となり経営者自身が先頭にたち取り組みを開始したのです。

多岐な経営形態には、その職務も複雑化し、さらには多重的にも展開している実態があります。
優れた技術水準と開発力を持つこの太田市の中小企業群は、さらなる人材づくりへ挑戦しています。
(2005年2月まで5回シリーズ)



キャリア・カウンセリング中心で成果をだす 投入額は79.8億円の「ジョブカフェ」




9月17日(金)港区芝の「女性と仕事の未来館」で労働政策フォーラムが開かれた。
フリーターは全国で417万人(UFJ総研)、NEETは若年層で76万人(国勢調査)。
政府準備中の対策が、本年度より若者就職支援「若年者のためのワンストップサービスセンター」(ジョブカフェ)としてはじまった。 各地の活動状況と厚生労働省のすすめる目標とその展望が語られている。
パネラーには若年者雇用対策室長、さいたま市大宮区、新潟市、福岡市からその責任者が始動まもない中での支援状況と課題がのべられた。

この事業は、社会問題化する無業の若者達の就職促進を従来のハローワークだけでなく都道府県が「自主的にその地域性にあわせた取り組み」を主眼に企画運営のすべてを任せたものとなっている。 政府にとっては、厚生労働省から27.3億円、経済産業省から52.5億円を投じた雇用対策重点事業の一環でもある。

注目は、ハローワークとの提携と「キャリア・コンサルタント」のよるカウンセリング実施により効果をあげている点である。 グループカウンセリングと個別カウンセリングの組合せ(さいたま市)、キャリア・コンサルタント18名により年間3000名の人材育成を目指す(福岡市)はカウンセリング中心に積極的に活用し成果をあげている。
伊藤正史室長は、「ジョッブカフェは、就職活動のベースキャンプとしての役割ももつ。」としてきめ細かな対応を目指した人員配置(20名)とハローワーク併設をすすめている。 また、「かつてない多機関連携事業でありコンシェルジュとNEETとの接点としてスピード感ある対応がすすめられる。」として期待も大きい。

都道府県に任されたこの事業は、室長のいう多機関連携(産業界・教育関係・キャリア・コンサルタントなど)を実現させきめ細かな対応も地方だからできるという期待からもうかがえる。 福岡市のアジアビジネスパーソンを含む人材育成8大プロジェクトは、地方としての熱い熱い意気込みを感じる。
「ものづくり立県ぐんま」を標榜する群馬県でも、高崎市・桐生市・沼田市の3ヶ所に設置されている。 ハローワークの併設はしていないが(厚労省)、連携協力により成果への期待が大きくなっていく。



明治期から群馬県再発見


高崎経済大学 富澤一弘ゼミ夏期研究活動





 猛暑となった今夏(8月11日)、富澤一弘教授からのお誘いに群馬県水沼村の星野家を訪向させていただいた。ゼミ生たちがPCを盛んに駆使し星野家所有の古文書と取り組んでいる。ここ星野家は、群馬県の赤城山東麓に位置する勢多郡水沼村にある。天正期以来の由緒を伝える旧家である。村役人や名主を務め、享保期前後から金融を梃子に急速に土地集積を経て持高300石に達した。さらに、廻船業・鉱山経営にも着手し近世後期までに上野国一国を代表する豪農となる。

 維新期には、債権の未回収・官軍乱入事件に伴う損害・出費でー転して深刻な危機に直面。十一代当主星野長太郎氏は、製糸業に注目し、実弟を米国へ派遣、市場開拓・販路を確保するなど本邦初の生糸直輸出を敢行している。製糸業者・貿易業者として頭角を現し中央との太い人脈(大久保利通、井上馨、松方正義など)により明治37年衆議院議員初当選までにも幾多の公職を歴任。全国を舞台に活躍した。

 現在は、星野元治氏の六女杉崎静代氏によって献身的に2万点余に及ぶ厖大な資料の整理保存が行なわれている。ハル・ライシャワー女史著書「絹と武士」には、戦時中疎開先の黒保根村のことから現在まで杉崎氏との交流が採用されている。

 ちなみに私は、幕府末期の年貢割当や借用書に取り組むことができた。貴重な体験であった。



「紛争管理と調停トレーニング」3日間  米国ADRと調停・紛争管理論


レビン小林久子氏 九州大学法学研究院助教授



 5月28日から3日間、平河町の日本都市センター会館にて実務家を集めてトレーニングが開催されました。 レビン小林氏は、「我々が、代替的紛争解決方法AlternativeDispute
ResolutionMethodsという言葉を耳にしてから久しい。 だが、ADRとは充分に理解されているのだろうか。 何をどのような形で代替しているのだろうか。 複数のADRの方法は、どのように区別されているのだろうか。」米国のADRそして紛争管理の中心理論(交換理論、協調と競争の理論、関係理論)を展開。理論十スキルトレーニングがくり返される。

 身近で起こる労働関係の紛争に、当事者同志がWinーWinの関係で解決する方策の存在を知ることとなるトレーニングです。 紛争管理学アプローチからは、経済面・社会心理面・社会哲学面など科学的アプローチにより自己解決への場へと技法が紹介されてくる。 印象的だった米国CRSのボランティアたちによる歴史的事実は、我が国の司法制度改革に大いに参考になるものと思われる。

 すでに、日本労務管理研究セン夕一(全国社会保険労務士会連合会所属)でもADRには積極的に取り組まれています。 この研究センター主催の研究会で、九州地区の先生から九州大学での取り組みをうかがって関心を持っていたところ、東京での開催を知り参加させていただきました。 モートン・ドイッチ編レビン小林久子訳編「紛争管理論」とトレー二ング書は、私の貴重な書物に加わることになりました。


「改正年金法」セミナーが開催されました




 3月6日(土)太田市勤労会館大ホールにて県内の社会保険労務士と職員の130名の参加者で「改正年金法」セミナーが開催されました。
人気は、講師の内山晃氏(写真右)。
内山氏は、千葉県流山市の現役の社会保倹労務士として活躍中。

 昨年の総選挙で初当選を果した現役代議士でもあります。
院内では、厚生労働委員会所属し年金制度の第一人者として一目置かれる存在。
その内山氏が2時間休憩なしで注目の改正年金法案の実務までを解説。
議員ならではの国会内の論戦を混じえて熱弁をふるわれた。

 「年金は豊かな国づくり、豊かな国民生活の実現の根幹である。」として、従来からの役人まかせの年金制度への反省も指摘される。
社会保険制度と国民を結ぶ亊務屋といわれる社会保険労務士も、国会議員としての立場で日常のさまざまな問題点(窓口取扱・解釈指導など)の解消にも積極的、効果的に取組むまれている。
国民のための年金制度への改革がいよいよ始まった。
議員主導の政治改革も始まった。
内山氏の活躍が日本を変えていく。国民の期待は大きい。
なにはともあれ「国民のための行政へ」向っていることを実感しました。



「国際研修生2月度合同始業式」に流れた「ふるさと」の歌




 2月4日(水)午後1時より高崎市問屋センターにてインドネシア研修生の受入企業への合同始業式が開催されました。
 今回は、新潟県佐渡はじめ群馬県下の企業に内定済みの研修生がさらに来日後1ヶ月の研修を修了し、はじめて内定企業での研修がはじまります。
 インドネシアで3ヶ月研修、さらに来日して1ヶ月間の研修と高い競争率を克服してきた国際研修生の皆さんをこころから歓迎いたします。
「若年労働力の安定確保」が難しい時期に、こうした研修生はまさに企業再生の天使たち。
これから3年間の日本での研修は、期待にどれほど答えることができるでしょうか。
 まさに、受入企業はじめ日本の産業界の力強さにかかっているのではないかと思います。

 4ヶ月間の研修中に習得した日本語の成果を「ふるさと」に託して大合唱で披露していただきました。
 夢と希望の実現のために、日本への研修をこころざしてこれから3年間の滞在。
 受入企業の担当者の皆様からは、感動とともにあたたかい拍手が続きました。

 来日の「いま」の元気を持続して、日本のこと大いに習得してほしいと思っております。



輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。本年も本ホームページを宜しくお願いいたします。




 ことしは、私の父山田賢(まさる)が1970年(昭和45年)1月創業から35年をむかえます。
 闘病中の父から「囲碁の相手をしてほしい。」といわれました。
 わたくしは、囲碁ができません。父の願いに答えられませんでした。 「なにか趣味を持つことも大切なこと。」父のこのことばが謡(うたい)をはじめる大きなきっかけとなりました。

 ことしで10年目になります。 昨年11月、宝生能楽堂ではじめての舞囃子(まいばやし)に挑戦させていただきました。(写真:鞍馬天狗)
 半年間の稽古でしたが、本番では囃子方の迫力に思ったようには演じることができませんでした。 すでに他界した父が客席で見ているようですっかり上がってしまいました。

 2度目のことです。 17年程前のことです。 地元太田市内の青年会議所(JC)とライオンズクラブそしてロータリークラブ合同の交流会でホスト役をさせていただいたときのことです。
 父は、ロータリークラブ会員でしたので会場にきていることは承知していましたがなるべく見ないようにと思っていました。(緊張するかもしれない)

 主催者代表のあいさつにJC理事長として登壇しました。
 予定していた内容であいさつをはじめたとき、会場いっぱいのなかに細くて目立つことのない父の姿を発見、視線を合わせてしまいました。 すっかり中抜きしたショートスピーチとなりました。 「参ったなあ。」と、冷や汗を感じながら着席したところ「いやあ、いいスピーチでしたよ。」と、 父のクラブの会長から声を掛けられました。

「わたしの舞囃子とあのときのスピーチどちらが上がって見えますか?」 父の笑顔の答えを感じたような今年の元日の日の出でした。(福島県波立海岸)






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