SRYニュース 2009
SRYニュース 2009

 

人材資源強化の推進者を、まず育成








新政権下の雇用対策でも、職業訓練制度への充実がマニフェストの中でも明記されています。

今度の不況下でも、自社の経営資源強化で最も重視し効果的とされている人材資源強化に注目しました。

その推進役となるのは、職業能力開発促進法の12条では、「職業能力開発推進者」を企業ごとに 選任することを努力義務としてます。

具体的な職務は、社内の職業能力開発計画の作成と実施、社員への相談・指導・周知です。中央職業能力開発協会は、都道府県協会と連携して企業内の推進者への講習を実施しています。


群馬県では、社員への相談・指導・周知業務のために「導入レベルのキャリア・コンサルティング講習2日間コース」を 継続実施中です。企業内からもキャリア・コンサルティングの普及促進を図ろうとするものです。

自己診断ツールにより、職業人としての社会環境の変化に対応できる能力(スキル)の自己分析は、これからの職業人生に向けての 課題を具体的に把握します。

キャリア開発シートでは、ワークシートにより自らの職業能力を客観的に分析してキャリア・プランを立てるプロセスを実習することができます。この経験により養ったスキルは、社内での相談指導にすぐに役立てることができます。

2日間の講習ですが、写真のように実習中心の講座は活発で好評です。


職業能力開発推進者は、都道府県協会への選任届をするだけ。 群馬県では、選任企業へのコニュミケーションを積極的にとっています。

人材資源強化を重視している経営者の皆様へ、来年度からぜひご活用ください。



雇用不安からの脱却が、経済危機回復の出口






第51回群馬県商工会議所議員大会が9月11日、藤岡市のみかぼみらい館 で開催されました。

登壇した来賓者の顔ぶれに異変?福田康夫元総理以 外は、民主党の国会議員の先生ばかり。新鮮さを漂わた諸先生、この大 会のスローガンとともに要求事項にもご注目いただければと期待した い。

 新政権は、09年度補正予算見直しに躍起。大会のスローガンには、経 済危機からの脱却、地球環境への取り組み強化、雇用の安定と人材育成 支援などを訴えています。

すでに6月、自民党政府は雇用対策「緊急人材 育成・就職支援基金」を中心に、職業訓練中の生活保障に最大月額12万 円(30万人分)をはじめ中小企業向け実習型雇用助成金など7月から実施 する計画。新政権の目玉の雇用対策でも、こうした前政権の遺産をさら に充実することをマニフェスト化。期待は膨らむ。


 「7割経済」の中、回復への牽引役不在といわれ不安を煽られている。 だからこそ、生活者の雇用不安からの脱却こそがその出口なのか? 経済危機から生活不安の反転の主役は、わたくしたち生活者自身が奮い 立ち上がることではないでしょうか。



激減 高卒求人、学校現場に変化






文部科学省は、「高等学校におけるキャリア教育のあり方に関する調 査研究」として全国の指定高等学校で実施し、本年で3年目を迎えていま す。

群馬県では3校を指定。群馬県立大間々高校(創立明治33年、生 徒数342名)は、学校長指揮のもと進路担当教師が地域と連携し、さ らに3名のキャリア・コンサルタントとともに取り組んでいます。

しか し、今年の求人状況は一変し激減。全国公開のハローワークHPからも その厳しさが読み取れます。

 指定された大間々高校は、全生徒の個別カウンセリングとキャリア・ インサイトを使った職業適性自己理解を継続実施。今年は、厳しい就活 になることを理解している3年生との個別カウンセリングも職業選択が 集中。


 以前から実施している職業講話をはじめ、地元ロータリークラブ の協力により模擬面接の実績に加え、個別カウンセリングや職業理解の ためのワークッショップを行っています。

 指定期間3年の実績がどれほ どのものか真価が問われるとき。昭和13年、農業高校改編後の第1回 卒業記念の大型時計が伝統校(110年)の大変化を見守っています。



人材投資が次の世界的危機を救うのか?






セカンド・ステージを迎えるアラカン(アラ還)にとっては、世界同 時的な金融危機を迎えて再考しなければならなくなりました。

地元男子 高校の同級生が30年のキャリアを生かし中国で活躍中。国内最大手の 繊維メーカーが、進出先の南京工場の品質管理はじめ工場管理のために 元繊維会社社長を中国へ派遣しています。

上海万博を1年後に控えた中 国。大型クレーンが我先へと聳え立つ工事現場が目立つ。開幕を控え急 ピッチ。その中で存在感があるのが日本館「かいこじま」。投資額13 0億円、福田前総理が起工式に出席するほどで気合は充分。一方で着工 のメドもたたないパピリオンも多い。ここでも、世界同時金融危機の影 が目立つ。

 中国の得意技は、外資導入とともに人材育成です。語学をはじめ産業 技術まで外資系専門学校をはじめ各種学校での人材育成も急ピッチ。案 内役の社員は、独学で日本語を習得し日本企業で活躍しています。


「世 界の工場」から輩出される高度技能者・知識労働者たちは、万博閉幕後 に世界中でその頭角を現すのでしょうか。次に到来する世界的危機を救 うことになる人材となるのでしょうか。

南京駅で乗車した新幹線は、定 刻3分ほど前に発進?急ピッチなんですね。



果敢に挑戦、リスクを恐れず






 今年の入社式では、1年前の余裕はない。「成長を続けるためにこの 嵐を生き抜き、強固で身軽な体質に変革する」と強調したハワード・ス トリンガー氏(ソニーCEO)。

「何事にも恐れず果敢にチャレンジ し、社内にイノベーションを開花させてほしい」と続けた。古森重隆氏 (富士フィルムホールディングス社長)は「創業以来様々な困難に必死 に戦うことで危機を乗越えてきた。

今回も必ず乗越えられる。自分自身 を鍛えるチャンスと捉えてほしい」。カルロス・ゴーン氏は、「危機が 去った暁には再び成長する体制を整えている。

嵐を耐え抜く商品や多く の新技術などの財産がある」(日経09.4.2)こうした中からは、「変 革」「挑戦」などがキーワードとして浮かんでくる。2010年の就活 で求められる人材の姿も浮かび上がってくる。

 本格化する厳しい就活には、「ありのままの自分」を思い切ってぶつ けていってほしい。変革に挑戦できる人材を求めている企業は、リスク も背負って果敢にトライする姿を求めているのではないだろうか。

  写真:前橋国際大学の合同会社説明会(参加企業90社超)



「中小企業の助太刀人」



アイオー信用金庫理事長 赤石 裕 氏

新年度予算も成立し前倒し執行の方針の中、100年に一度の金融危機への対応としてはスピード感覚ではどうしょう。一方、現場の緊急雇用対策では着実に実施され進化中です。毎月のように追加の雇用対策支 援は、スピード感をもってすすめられています。中小中堅企業を支える「ひと」「金」そして「企業家」は、生活者(国民)を支えています。

こうした危機への対応には、スピードが不可欠。雇用の維持を続ける中小中堅企業の支援では、スピード対応が「信頼」を向上させセイフティネットなどの社会的コストを下げるのです。

地元のアイオー信用金庫では、「お客様が困ったときに、真っ先に頭に浮かぶ金融機関」(赤石理事長)を目指し、「地域貢献すなわち中小企業支援の貢献度に貸出金をバロメーターとしています。」さらに、「運命共同体として地域の中の『しんきん』として積極支援体制をとっています。」

アイオー信金では、創業精神の「地域社会繁栄への奉仕」「中小企業の健全な発展」「豊かな国民生活の実現」を、役員と職員一体の取り組みとしてさらに強化させているのです。まさに、中小企業にとっては『100人力の助太刀人』です。

「金融危機により企業体質の再構築へとすすめていくと、不透明な中からもよく見えてくるものがある」(日銀前橋支店柴山卓也氏)それは、「生産工程に潜在する無駄。中長期的に信頼できる企業・金融機関。潜在的な需要・新製品など」とくに、信頼できる企業・金融機関に注目。赤石理事長のお客様に選ばれる金融機関こそが信頼度ナンバー1ということです。



「緊急不況対策セミナー」にNHKも注目






 昨年、10月からの米国発の金融危機が大きく暗い影で覆いつくそうとし ています。山田労務セミナーでは、創業40年を迎える年にあたる新春に 予定を一部変更して「緊急不況対策」のための内容で、1月19日 (月)太田グランドホテルで開催しました。

参加いただいたお客様は、予想以上となり会場は熱気に包まれました。 不況下の中小企業にとっては、まず受注量の減少に加えて社会保険料の 重い負担が圧し掛かります。さらに、生産調整とともに雇用調整を余儀 なくされます。大企業の強力な従業員の募集能力を持たない、中小中堅 企業にとっては、簡単に従業員の解雇などはできません。景気の底打ち からは、必要な生産能力を再稼動させなければなりません。


ワークシェアリング導入は、まだまだ従業員にとっても馴染不足のため 性急。生産調整と雇用調整は、一時休業が中心となっていることから適 切な実務対応が求められます。 雇用調整助成金がすでに給付内容が改善され、中小企業にとっても有効 な対策手段となっています。

NHK「おはよう日本」の取材は、企業にとって大きな社会保険料の負 担にどう対応しているのか実情を探るものです。

緊急不況対策セミナーの概要は、
 講師 特定社会保険労務士 山田 悟史

1)一時帰休とは何か
2)雇用調整助成金とは
3)考えられる節約をする
4)平成10年の不況の対策について
5)雇調金の具体的な申請の説明
(申請希望の企業から計画申請の必要資料と相談)



団塊世代への応援団 「夫婦で年金相談」






 「山田労務年金セミナー」では、昨年から年金受給年齢に達する従業員 の皆様に共通して聞いていただける範囲のものから、個別の相談までご 夫婦で参加いただいています。年金の請求には、様々な方法があり今後 のライフスタイルに合わせて受け取り方法や受取金額が違ってくるなど から、できる限り解かり易くご夫婦でご理解いただけます。  この年金セミナーの特徴は、

○ 笑いを交えた語り口で、わかりやすく噛み砕いて説明しています。
○ セミナー後も個別の相談でご理解いただけます。(特に誕生日の近い 方)


個人相談には、セミナー後に会場あるいは私どもの事務所にて具体的な 相談と手続きを実施しています。具体的な本人事情と数字とともに説明 させていただきます。さらに、お持ち帰りいただく「年金ファイル」 は、ご自身の年金に関する全ての書類の管理にすぐ使える優れものと、 参加いただいた皆様からは高評を頂いております。昨年2月から6回実 施、158名の方々に参加いただきました。

この「年金ファイル」は、あちこちにしまいがちな・年金手帳・年金証 書・年金の変更通知・金額の通知等を保管するために私どもで用意させ ていただいています。年金請求後に、たくさん届く手紙を整理しておい ていただければ、手続きや疑問のある方にも、お答えできるたいへん便 利なものです。

平成21年の開催予定は、 2月14日、4月18日、6月13日、8月22日、10月17日、1 2月19日の6回です。






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山田社会保険労務士事務所
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群馬県太田市飯田町1079
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